やまもと

大手IT企業の研究者。 素粒子理論物理学で修士(MSc)を取得後、IT企業にて計算量子化学の分子軌道法シミュレーションのソフトウェア開発に従事。HPC技術者として働きながら、博士課程に進学し、星間分子のシミュレーション研究で物理学博士号(Ph.D.)を授与される。その後、HPC事業の戦略を考えるために、働きながら国内MBAに進学。MBAでは、マーケティングを専攻しつつも、戦略実行のための組織論の重要さを痛感。特に、自分と比較して、同期に楽しく仕事をしている人たちが多く、その違い明らかにすべく組織心理のテクノロジー研究を開始した。自然科学と社会科学とコンピュータ技術とビジネスの境界領域が専門。

因果性の哲学⑦|因果の操作主義と介入主義

こんにちは。やまもとです。 相変わらず、しばらく積読していた「因果性」(ダグラス・クタッチ2019)の続きを読み進めています。 今回は、操作主義・介入主義の系譜について記しておきたいと思います。この系譜には、因果性に対す […]

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因果性の哲学⑥|因果の確率上昇説

こんにちは。やまもとです。 相変わらず、しばらく積読していた「因果性」(ダグラス・クタッチ2019)の続きを読み進めています。 前回までの、因果の反事実条件説や因果の決定性説では、「ある原因によってある結果が大抵引き起こ

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因果性の哲学⑤|因果の決定性説

こんにちは。やまもとです。 しばらく積読していた「因果性」(ダグラス・クタッチ2019)の続きを読み進めています。 前回の「因果の反事実条件説」では、反事実的差異形成という因果性の重要な性質が分かりましたが、反事実的依存

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因果性の哲学④|因果の反事実条件説

こんにちは。やまもとです。 しばらく積読していた「因果性」(ダグラス・クタッチ2019)を読み進めています。 前回の因果メカニズム説では、下位レベルの法則に基づく諸部分の相互作用のメカニズムによって、私たちは「理解する」

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因果性の哲学③|因果プロセス説と因果メカニズム説

こんにちは。やまもとです。 しばらく積読していた「因果性」(ダグラス・クタッチ2019)の続きを、読み進めることにしました。 いろいろと忘れているので、まず初めにここまでの流れを振り返っておきたいと思います。 もともとは

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confusion of wildebeests grazing on spacious savanna

自然界の生存戦略② ナンバー1になる

こんにちは。やまもとです。 前回に引き続き、「弱者の戦略」(稲垣栄洋、2014)で紹介されている内容を、振り返られるようにまとめておきたいと思います。 前回は、弱い生物が生き残るために「群れる」「逃げる」「隠れる」「ずら

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confusion of wildebeests grazing on spacious savanna

自然界の生存戦略① 群れる、逃げる、隠れる、ずらす

こんにちは。やまもとです。 昔、「弱者の戦略」(稲垣栄洋、2014)を読んでとても面白かったのですが、内容をだいぶ忘れてしまったので、再読しながらまとめてみます。 この本でいう弱者とは「力が弱い」ということを必ずしもさし

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macbook pro beside papers

Pythonで有意な偏相関だけを取り出す方法

こんにちは。やまもとです。 統計分析をしていて、検定で有意になった相関係数だけを計算したい場合があります。というか、自分が必要でした。 Excelでも相関係数は計算できますが、検定は意外と面倒です。しかも、偏相関係数は計

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people standing on a cliff

キャズムが発生する理由

こんにちは。やまもとです。 昔、ジェフリー・ムーアの「キャズム2」を読んだときに、「なるほど、死の谷ってこういう理由でできるのか」ととても納得しました。実際には、キャズム=死の谷ではないのかも知れませんが、IT系の企業に

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